長期留学を予定している方の中には、日本の住民票を抜いて「非居住者」として渡航予定の方が多いのではないでしょうか。
非居住=日本から住民票を抜く
1年以上の海外滞在ならば、非居住者として渡航した方が金銭的にお得だよ
前職を退職し、非居住者として長期留学をする際に必要な事務手続きを体験談を基にご紹介します。
1. 非居住者として渡航時の手続き【会社・役所】
退職日前に非居住者になる場合、退職金などの税率や退職手続きに必要な書類が変わります。
必ず退職手続きを行う前に会社の勤労部門に確認しましょう。
非居住手続きとは
市役所の転出カウンターで手続きを行います。
留学の国名は必要ですが、詳細の滞在先情報は不要。
出国の2週間前から手続き可能です。
確定拠出年金
勤続年数によって受給方法が異なります。20代や30代前半で長期留学を検討している場合、脱退一時金を選択する方が多いです。
留学は何かとお金がかかります。万が一のことも考えて、いつでも現金として使用できる状況にしておきたいという理由もありますね。
iDeCoで運用することも可能です。
年金
退職と同時に厚生年金から国民年金に加入する手続きが市役所で必要。
非居住者期間は国民年金の支払い義務はありませんが、将来貰える年金額が減ります。
年金の受給金額は年々減少しているので、個人的には自分の老後のために支払い続けることをお勧めします。
1年分一括払いにするとお得になるよ!
クレジットカードでの支払いも可能。
留学期間中の国民年金を支払わない場合
非居住手続きをした場合は年金手続き不要。
健康保険
通常の退職では会社で加入していた健康保険から、国民健康保険へ市役所で手続きをして加入します。
退職後に非居住者になる場合は住民税と同様、国民健康保険の支払い義務はありません。
非居住者になり、国民健康保険に加入しない場合は市役所などでの手続きは不要。
その代わり、留学時には必ず海外旅行保険に入りましょう。
退職後も日本でしばらく生活する場合や退職日によっては、国民健康保険を納める必要がある場合もあります。
会社の勤労部門や市役所に相談しましょう。
雇用保険
自己都合退職の場合、退職直後から失業保険の給付を受けることはできません。
また、失業保険給付中は定期的にハローワークへ通う必要があります。(再就職をすることが目的なので、当然ではあるのですが。)
このため、退職直後から長期留学を予定している場合は給付を受けないケースが大半です。
免許証
海外留学中に更新日を迎える場合は事前に更新手続きを行いましょう。
更新期限後の手続きは免許失効のリスクが少なからず伴います。
2. 非居住者として渡航時の手続き【保険・銀行関係】
生命保険
非居住者でも生命保険の補償を受けられるのかどうかを保険会社に確認しておきましょう。
生命保険の多くは国内外に関わらず補償されるケースが多いので、継続して加入するのも良い選択です。
特に終身保険は若い時に加入しておいた方が、老後の保険料の負担が小さくなるので、退会してしまうのはもったいないです。
銀行口座・証券口座
非居住者になる場合、銀行口座や証券口座を閉鎖しなければならないことがあります。
銀行や証券会社によって対応は変わるので、所有口座それぞれについて調べる必要があります。
【私の場合】
みずほ銀行預金口座
普通預金や引き落としのサービスは非居住者でも使用可能。(2019年11月現在)
住信sbiネット銀行
非居住者は口座閉鎖が必要です。(2019年11月現在)
ソニー銀行
非居住者の利用機能に制限はあるものの、国内銀行への振り込み、預金などの基本的なサービスは継続して利用可能です。
非居住者としての申請手続きをする必要があります。(2019年11月現在)
携帯電話
日本の携帯電話を解約する場合は手続きが必要です。
私は携帯電話の番号を変えたくなかったので、留学中も格安スマホの一番安いプランを契約したままにしています。
クレジットカード
不要なクレジットカードは安全のためにも退会しましょう。
海外留学中にクレジットカードの使用期限を迎える場合は、事前にクレジットカード会社に連絡をして対応してもらいましょう。
海外渡航後に必要な手続きを思い出しても、手続きが出来なかったり不便だったりするので、必ず日本にいる間に全て済ませましょう。
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